【御朱印】錦天満宮さん~イラスト印と復刻印~
特別な印の製作
臥牛
天神さんといえば、農耕のシンボルや天神の神使である牛さんですよね。この牛さんを今回、製作させていただきました。
勤勉・慈愛・健康の象徴として奉納されてきた臥牛は、「撫で牛」として人々に親しまれています。
11月25日(木)は秋季大祭
この印は毎月1日、15日、25日限定でだけいただける希少な印との事です。
既に錦天満宮さんの御朱印を持っておられる方も、ご縁が重なられた際には是非。
ちなみに今月11月25日(木)は秋季大祭が行われます。
午後2時から「古典舞楽」「献茶・献花」「和太鼓・獅子舞」などが奉納されます。当店のお隣の神社ですので、お近くに寄られた際には覗かれては?
古い印を復刻
古印
また、押しづらくなった古印の復刻も致しました。
印面を拝見させていただくと、とてもバランスの良い
いかにも腕の良い職人さんが彫刻したものとすぐに分かります。
天地を示す「T」が入っていた事を鑑みると、
時代はおそらく50~100年ほど前の印ではないかと思います。
当店の2代目が彫っている可能性も高いと思います。
復刻で大切にしていること
最近は神社仏閣のお客様より押せなくなった印の「復刻」依頼を度々お受けします。
復刻時に当店が大事にしているのは、「古印の風合い」と「押しやすさ」の両立した印にする事です。
Q.なぜなの?
- デザイン面で優れている作品が多い
- 自然の風化は宝物
- 製作者の意図を伝える
= 歴史を大切にしたい
①は言葉通り単純に今よりも圧倒的に手仕事の多かった明治・大正の職人の技術力は極めて高いと感じます。もちろん新規の場合には自らデザインしますが、良いものは良いと認め、先人に敬意を払う事も私は必要だと考えています。
また、②の風化については、落款印などでも意図的に自然の風化のような「サビ」をつけます。この風化を押しやすさには配慮しつつも、「空間の美」の特徴を最大限活かしたいと考えています。
当店ではこの「サビ」が紙と印と人をつないでくれるとても大切な材料だと考えています。
そのため、例えばここを単純な四角で囲ってしまうのはとても勿体ない事と私などは思ってしまうのです。
最後に彫刻者の意図を読み取る点を大切にしています。これは印面の刀の入れ方、力の入れ具合などが印面と印影から可能な限り読み取り、それを新デザインに活かし、後世に想いをつなぎたいからです。