今年も早いもので、年賀状のシーズンがやってきましたね。
来年の干支は
「牛(うし)」
です。「あ~、今年もこの季節がきたな~、どうしよう・・・」
「葉書の値段も上がったし、今年から年賀状を出すのやめようかなぁ」
・・・とお悩みの方も多いかもしれませんね。
また、そもそも「なんで年賀状って出すんだっけ??」
・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方々も一度、立ち止まって
「年賀状」
というものを考えてみませんか?
そもそもなんで
年賀状って出すの?
年賀状の起源としては平安時代ですが、これは貴族社会の話であり、現代のような一般庶民にまで広がったのは
「江戸時代の頃から」と言われています。
【年賀状を出す理由】
1.直接、ご挨拶できないから
年始には「お世話になっている方」や「身近な親戚の方々」にお年賀を持ってご挨拶に伺うという日本の慣習があります。
ただ、「遠方であったり」「物理的な時間が足りない」場合などにおいては、直接ご挨拶が出来ない方に対して、代わりに書面(年賀状)をお出しし、ご挨拶に代えていたそうです。
つまり、昔から「年始のご挨拶代わり」に出しているんですね。
2.普段、会わない方とのやり取りだから
1の「お世話になっている方」や「身近な方」ほど近くはないが、繋がりは続けていきたい人っていますよね。
こうした方々に対して、年賀状くらいの距離感がちょうどいい塩梅だったという理由があります。
1年間まったく連絡していない人だけど、「〇〇さん今こんな仕事してるんだー」「〇〇ちゃん、こんなに大きくなったんだー」といって楽しく眺める事ってありますよね。相手もきっとそう思いながら貴方の年賀状を見ておられるのだと思います。
つまり、「年賀状がちょうどいい距離感のお付き合いを継続させてくれる」という事だろうと思います。
3.社会人としてのマナーだから
これも正直なところ1つの理由ですよね。
社会人として、「貰ったから出す」
ある意味、立派な理由だと思います。
人によって解釈は様々だと思いますが、日本人はもともと、西洋人の個人主義文化と異なり、集団主義(グループ)文化です。
ですから、集団の「和」というものを伝統的に重んじる民族なのだと思います。
つまり、こうした日本人の民族的特徴として
「社会的な繋がりを維持するため(≒集団の和を保つため)」
年賀状というものが存在していたのではないでしょうか。
ただ、現代においてはこうした繋がり事態に苦痛を覚える方も多くいらっしゃるのもまた、事実なのだと思います。
では結局、年賀状は出した方がいいのか?
結論から言いますと
出すなら、枚数を少なくしてでも、しっかり考えて作った年賀状を出すべき
だと思います。
表現を変えるなら、
適当に出すなら、出さない方がいい
と私は思います。環境の変化によって、お付き合いする方が変わることはとても自然な事だと思います。
心から今後もお付き合いをしたい方にだけ、その思いを年賀状に込めて出すという事でも良いのではないでしょうか。
貰う側の気持ち
次に貰う側の立場において考えみましょう。元旦、寒空の下、いつもより少しだけ澄んだ空気に包まれた朝、肩をすぼませ、ポストを開ける時のわずかに心躍るあの気持ち。
これが楽しみな人もまだまだ多いのではないでしょうか。
出すのは苦痛だけど、やっぱり心のこもった年賀状をもらった時はとても嬉しい。
人って自分勝手ですよね。
かく言う私も貰うのはとても嬉しいです。
ではなぜ人は嬉しいと思うのか?
その理由を以降で書いてみようと思います。
人はなぜ手作り年賀状を貰うと嬉しいのか?
巷では「貰って嬉しい年賀状」として、以下のような年賀状が喜ばれているそうです。「手書きのメッセージが書かれたもの」
「手書きのイラストが描かれたもの」
「あいうえお作文など工夫が凝らされている」 など
これらに共通しているのは、 おそらく・・・
「手作り感」や
「オリジナル感」
なのではないでしょうか。
実際、手作り感のある個性的な年賀状を貰ったら、なんとなく嬉しい感情が生まれますよね。
いつの頃からか、毎年その方からの年賀状を楽しみにしておられる方も多いと思います。
では、なぜ嬉しいのでしょうか?
デザイン面においては、おそらくプリントされたものの方が整っていることが多いと思います。
けれど、なぜか「手作り感のある年賀状」の方が
貴方の心を揺さぶりませんか?
なぜ??
・・
・・・
このことについて、多くのお客様とのやり取りを踏まえ、私なりにその理由を考えてみました。
もちろんこれだけが正解ではないと思います。
あくまでぼんやりとした私なりの答えです。
それは、
作り手の体温
を感じ取れるからではないでしょうか。
作り手の体温とは?
手作りものには作り手の”痕跡”が必ずどこかに刻まれています。
人はこの”痕跡”を
”作り手の体温(あたたかみ)”
として敏感に感じ取れる能力が備わっているような気がします。
だからこそ、それに触れた時、心や感情が揺さぶられるのかもしれません。
他方、表面も裏面もプリントしただけの年賀状を目にした時の
「・・・」な感情は、
まさにこの”痕跡”を感じられない事で覚える感情なのかもしれません。
確かに1枚に要する時間の差はかなりのものだと思います。
ただ、私はその差がそのまま貰った側がその年賀状を眺める時間にも比例するような気がします。
差出人を頭に描いて、手作り年賀状を眺める時間、
まさにこの瞬間、作り手の体温が伝わり、読み手の心を温めてくれているのではないでしょうか。
こうした日本人らしい心の交換を実現してくれるからこそ、今の時代においても多くの方が年賀状を出されるのかもしれません。
どのような年賀状を作れば
喜ばれるのか?
よし!では、手作り年賀状を作るぞ!
イラストを自筆して、手間暇かけた年賀状が作れば、きっと心が伝わり喜んで貰えるはず!!
・・・と意気込んで、いざ作ってみようと思っても
「私は字も上手くないし、イラストも描けない・・・」
このような理由から、本当は作りたいのに
諦められている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
こうした方々には、
例えばハガキに色のついた和紙を貼って
その上から金の筆ペンで「寿」などの文字を書いてみる方法があります。
これによって平面に立体感が生まれ、
文字の上手い下手に関係なく目を楽しませてくれます。
また、種類が豊富なマスキングテープやシールや切り抜きなどを用いて、
空いている空間を埋めてみる方法があります。
これは単調なデザインにアクセントを加えられるので、
グッと華やかさがアップする方法だと思います。
前者の和紙と組み合わせて使っても良いですよね。
もちろん"はんこ"もこうした方々には
とてもおススメできるツールの一つだと思います。
「お好きな"はんこ"」を
「好きな場所」 に
「1つ」
ポン!と押すだけで、
ハガキから受ける印象が大きく違ってきます。
プリント年賀にはんこが1つ押されているだけでも、
かなり印象は変わると思います。
また、もともと"はんこ"が好きな方は、
さまざまな組み合わせを考えて1つの作品として
年賀状をデコレーションしてみてはいかがでしょうか。
きっと温かみのある心のこもった素敵な年賀状が出来上がると思います。
宜しければ当店で作成した見本押しもご参考ください。
こうしたツールをうまく織り交ぜることが
手作り年賀状作成を簡単にするコツだと思います。
結論、喜ばれる年賀状とは、
「さまざまな工夫を凝らして、自分なりの手作り年賀状を作る」
この行為自体ではないでしょうか。
この作るという行為自体が相手の心を揺さぶる”痕跡”となり、
自分の温度を伝える原材料になるのだと思います。
楽しく作って相手に喜んでもらいましょう♪
当店の”はんこ”は何が違うの?
最後に当店の"はんこ"の特徴を紹介させていただきます。当店の『京うふふスタンプ』の特徴は
「イラスト屋さんが描いたスタンプではなく、
印章彫刻技術をベースにしたデザインの"はんこ"
」だという点です。
お客様からは
・細かな線まで綺麗に出る
・種類が豊富で選ぶのが楽しい
・他で見ないデザインのものが多い
といった嬉しい声を多数いただいております。
ご来店いただいた際、「今年も買いに来ました」とお声をかけていただく事がありますが、これは本当に嬉しく、作り手冥利に尽きるなぁと常々感じております。
まとめ
はんこ(スタンプ)を使うと、プリントに比べ、ハガキから伝わる『温度(あたたかみ)』
が違いますし、何より手軽なわりに
『手作り年賀状』
であることが相手様に伝わります。
もちろんプリントものよりは時間がかかります。
しかしながら、年に一度、日頃よりお世話になっている方を想って
割く時間は、大変有意義な時間と考えることもできます。
迷った末に、今年も出すのなら、
枚数を減らしてでも、時間をかけてしっかり作ってみられるのも
良いのではないでしょうか。
また、 はんこ(スタンプ)ならプリント印刷を頼むまでもない
枚数(10枚~50枚)の方にはぴったりだと思います。
是非楽しんで作ってみてください。
初めての方は
「はんこ(スタンプ)で作る年賀状」
と言われても、イメージがつかないと思いますので、
まずは下記より当店で作成した「見本押し」をご覧になり、
"はんこ"で作る年賀状の世界を覗いてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆様の年賀状作りがより良いものになりますように。
田丸印房 田丸