ここでは、石印材の中でも印材三宝と呼ばれる「田黄石」「鶏血石」「芙蓉石」について 簡単にご紹介してみたいと思います。

田黄石

田黄石

石印材の中で「王者」と呼ばれる石で、最高の印材と言っても過言ではありません。

田黄石は寿山で採れる石です。 寿山郷と呼ばれる数キロ四方の山の中、その中の田黄坂と呼ばれる場所、 水田の中で採れたと伝えられています。 現在はもう採石が尽きたといわれております。当然価格も石印材中最高になります。 なかなか手に入りにくい石です。 その光沢、手触り、なにかとろりとした、なんともいえない味わいのある石です。 勿論彫り味も最高です。 やはり石印材中最高の石と呼ばれるのにふさわしい物をもっています。 田黄石にもいくつかの種類があります。
詳しくは石印材の王者「田黄」をご覧ください。

鶏血石

鶏血石

昔からある石で、鶏の血のように鮮烈な色のでる美しい石です。 鶏血石には代表的なものとして、「昌化鶏血石(しょうかけいけつせき)」と「巴林鶏血石(ぱりんけいけつせき)」 が存在します。昌化、巴林とは採掘される場所(地名)のことです。

上の写真では左が「昌化鶏血石」、右が「巴林鶏血石」で す。 「昌化鶏血石」については、「最近新しく採石されかなり安価になってきましたがまだまだ高価な石です。 赤い血の部分は堅く全般的に彫りにくい石です。全く刃の立たない物も有ります。 昔から非常に偽物の多い石で見れば判る物から見ただけでは判らない物まで色々有ります。 特に最近の物は私にも判らない物が有りますのでここ数年当店では仕入れておりません。。

一方、「巴林鶏血石」ですが、こちらは比較的近年、二十年から十年前後位前から入りだした内モンゴルで採れる巴林石の一種で 昌化鶏血と比べると少し落ち着いた赤さの石です。 この石の良いところは彫りやすい事です。印材としてはこちらが優れているように私は感じます。 また、見た目も綺麗ですし同じ鶏血ならばこちらをお勧めします。

芙蓉石

芙蓉石

寿山の月洋郷と言う所で採れる石です。

この石も昔に落盤事故で坑道が塞がれ、それ以来なかなか手に入れ難い石でしたが、最近又採石されているようでかなり安価 になってきています。今が入手するチャンスかもしれません。 寿山石中最高クラスの彫り味です。正直申し上げて、私はこの彫り味が最も好きです。 2、3千円位から手に入れることが出来ますので、篆刻を始められてしばらく経ち、少し良い石に挑戦してみたくなられたら、是非ともこの石を試してみてくだ さい。きっと彫り味の違いを感じていただけることと思います。

 

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